私は外国に行ったときに、コンビニ、スーパー、百貨店等の小売業を見てまわるのが大好きです。そこには地元の人たちが買うものとその値段があるわけですから、どのようなものがどのくらいの値段で売られているかを見ることによって、その地域の人々の生活がわかると思うのです。特に人々が日常利用するスーパーなどは面白いです。マネックス証券社長の松本大氏も似たような考えをもたれているようで、その話を聞いたときにあのような大物と意見が一致したのでちょっとうれしく思いました。
さて中国の小売業を見て気がついたことを書いてみましょう。中国人は牛乳とかチーズとかの乳製品を好まないと聞いたことがあります。コンビニにいってもなかなか新鮮な牛乳を置いてあることは少ないです。数ヶ月間の
長期間保存の効く殺菌されたパックのものだけだったりします。チーズの売り場も小さなものです。それなのに何故かヨーグルトとヨーグルト飲料だけは人気で、どこにいっても新鮮なものが何種類も大量に置いてあります。これはちょっと不思議です。
ブランドは中国製と思われるもの以外に欧米・日本のナショナルブランドがしっかり浸透しています。どこに行っても炭酸ならコカコーラかペプシ、紅茶ならキリン、ウーロン茶ならサントリーが必ずあります。ポッキーをはじめとするチョコレートのグリコ、チップスならフリトレー、チョコパイのロッテなども定番商品です。飲料は三元前後で安いですが、お菓子などは中国と先進国の経済格差を考えるとそれなりに高い値段で売られており、特にチョコレート系は日本とあ
まり差がありません。明治の板チョコなどは日本より高いくらいです。こんな値段でも買っていくのでしょうか。
それから飲料で不思議なのが、基本的にあまり冷たくないということ。どこの国に行っても飲料はよく冷蔵庫で冷えたものを売っているものです。しかし中国
はあまり冷やしたものを飲む習慣がないのかもしれません。そういえばサントリーが冷えたウーロン茶を売ろうとしたとき、暖かいお茶しか飲まない中国人に馬
鹿にされたと聞いたことがあります。今は冷やしたお茶もすっかり定着したようですが、それでも炭酸飲料ですら生ぬるいというかちょっとだけ冷たい程度にし
か冷やしていないのです。同時に最初から冷やしていないものを併売しています。同じ中華圏でも台湾では普通に冷やしているそうです。30度を越えるような
暑い日が続く中、中国人は冷たい飲料を欲しがらないのは何故でしょうか。それとも冷蔵庫と電気代を節約しているだけなのでしょうか。
コンビニについて。ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンが日本から進出しています。そして地元資本のコンビニもあります。日本のコンビニは日本同様にオニギリ、弁当なんかを売っています。でも味は中国風です。セブンイレブンの場合は日本と異なり弁当がなく、その代わりにデリカみたいな形でショーケースに入っている惣菜を選んで買い、それをそのまま店内で食べられるように立ち食いのコーナーがあります。弁当なんかを売るのは当たり前じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、コンビニ発祥の地アメリカではパンやサンドイッチさえ売ってなかったりするのです。せいぜいドーナツとお菓子があるくらいでしょうか。そして地元資本と思われるコンビニは、弁当のような食材を置いていないことが多いのです。弁当の供給や運送は手間がかかりますが、その反面少なくとも日本においては売り上げも多いし集客力にも影響します。
そして意外にも日本のおでんが人気だと聞きました。北京のセブンイレブンに行って観察していたのですが、実際に中国人が普通におでんを買っていくのを何組かみました。そして何故か知りませんが、レジの前、日本だとガムなんかを置いてあることが多い場所にコンドームを並べて売っています。
店舗のつくりや品揃えは日本と似ていますが、全般的にサービスや店作りのレベルは低いです。特に中国資本のものはそうですが、でもこれは日本資本のコンビニにも言えます。
スーパーについて。ウォルマート、カルフール、イトーヨーカドーなど外資が進出していて、大きな店舗を大都市の中心部にいくつか構えています。その反面、郊外の普通に庶民が行くスーパーというものがあまりありません。私は自分で普通の住宅地の裏通りまで歩き回るのですが、そういうものを見る機会が少なかった。あっても個人経営でやっているような小規模なものがほとんど。店の品質も品揃えもサービスレベルも結構問題ありです。日本のレペルに慣れているとかなりの差を感じることでしょう。そもそもこのようなスーパーマケットというのが中国ではまだまだ一般的ではないような感じすら受けました。昭和30年代40年代とかの日本みたいなものかもしれません。
スーパーには新鮮な牛乳もあります。魚は沿岸で捕れたと思われる舌平目、太刀魚といった海のものもありますが、川魚が多いです。ハクレン、鯰、鯉や鮒の仲間、雷魚まで売ってました。魚の値段は安い。スーパーによっては惣菜コーナーのようなものもありますが、あまり浸透はしていないようです。日本と違うのがサラダ油。かなりの充実振りです。普通に4リットルや5リットルのサラダ油を多種多様に売っています。アメリカで1ガロン(3.8リットル)入りの牛乳やオレンジジュースを見ると日本人は驚きますが、中国でのこの油も同じくらいの衝撃があります。実際中華料理って非常に油を多く使うので、これくらいないとすぐなくなってしまうのでしょう。私も普段の脂っこい中華料理にちょっと飽きてます。アメリカの料理も油だらけでしたが、中国はそれ以上でした。
百貨店について。北京は知りませんが、上海の百貨店はかなり綺麗になっています。4年前に上海に来たときはまだまだ、田舎の出来損ないの店のような日本だととうてい通用しないようなのもありましたが、今回見た限りではかなり綺麗です。店構えに関しては日本と同じくらい。欧米ブランドの服もありますが、同時に中国製ブランドと見られるものもいくつか入っていました。値段はそれなりにしますので、あまり中国に来たというお買い得感はありません。
一階の化粧品売り場もかなりの充実ぶりです。中国女性は収入が少なくても化粧に使う金を惜しまないと聞きます。それと街を歩いて気がつくのが、やたらスタイルのいい胸の形の綺麗な女性が多いこと。中国人は細いのにプロポーションの綺麗な人が多いと驚いていたら、百貨店にはそういうブラの大きな専門コーナーがあるみたいです。エスカレーター登っていると「三階・魅力文胸・スタイリッシュブラ」の看板が出てました。あれは詰め物だったわけね、納得しました。どこの国も美に関する女性の投資は多いようです。
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