赤福と産地偽装
年末のこと、赤福って食べたこと無いんだよね、って三重県出身の人の前で言ったら、里帰りしたついでにわざわざお土産で買ってきてくれました。どうもありがとうございました。
実は私は一度、赤福の本場の伊勢神宮まで行ったことがあります。でもその当時赤福ってものの存在自体を知らなくて、たくさん並んでいる赤福の看
板の出ているお土産屋の前を素通りするだけでした。やたらとどの店も赤福ってのぼりが出ているけど、なんだよそれっ、って思うだけ。元々あまりお土産なん
かを買う習慣のない私は、当時はそれ以上興味を持ちませんでした。そんなんことがあって、2007年に赤福に製造日・賞味期限の不正表示が発覚して大きな
ニュースになって、初めてかなり有名な和菓子なのだと知りました。そんなに有名なものだとなると食べてみたくなる。でも近くでは売っていない。そんなこん
なでようやく食べることが出来ました。
さてその不正表示、赤福を製造販売している株式会社赤福の当時の立場では、不正表示をしているという認識がそもそもなかったようです。赤福は製
造能力の限界から、繁盛記に対応することが難しかった。そのために一部の商品を冷凍し、繁盛記に解凍して販売した。その時に実際に製造した日付ではなく、
解凍日を製造年月日として表示したために問題となった。しかし解凍した日を基にしても、味や賞味期限に問題がなかったため、不正表示とは思っていなかっ
た。どうもそのような事情らしいです。
その意味では、明らかに中国産なのを国産としたり、汚染米を流通させたりした悪意のあるものとは事情が異なるようです。それでも当時の赤福は
かなりマスコミに叩かれていました。その叩かれ具合は、悪意のある不正を行っていた「白い恋人」と同じくらいではなかったかと思います。そしてあまりマス
コミが悪意のあるかないかを問題にしていなかったように思います。実際、私が赤福の不正表示の内容について知ったのはずっと後の話、ビジネス誌か何かの記
事を読んでからでした。でももしその記事を読んでいなければ、私にとっては赤福も白い恋人も中国産鰻も同じようなものでした。そのあたりもマスコミは注意
して報道してほしいものだと思います。
ところで今流行りの産地偽装ですが、これって昔からすごく当たり前に行われていたことだと思います。個人的に有名な高級料亭などに商品を納入し
ている業者で働いている人を知っているのですが、普通に輸入物を国産だと偽装しているんだと言ってました。今みたいに産地偽装が問題になる何年も前の話で
す。実際、国産の食料の生産量なんて限られているので、そんなにたくさん国産品が出回れるわけがないのです。安いのに国産と書いてあれば、まずは偽装品で
しょう。そして高級料亭の国産表示品ですら、外国産である可能性が十分ある。そういえば船場吉兆の偽装もありました。中国人のモラルが低いとよく言われま
すが、産地偽装に関しては、日本でも似たり寄ったりではないかと思います。
そういえばこんな話を聞いたことがあります。東京湾で取れた牡蠣をどこかに輸送し、それを何日かその水域で成長させると、それは最早東京湾の
牡蠣ではなくそこの産地として合法的に表示できるそうです。いいかげんなものです。でもこのように食の安全性に対する問題がこれだけ注目をあびているのだ
から、これを機会に透明性がよくなればいいことです。
さて私は国産品にこだわるか。そこまではこだわりません。偽装が多くて信用できないのもあります。国産品ばかりを買うお金がないのも大きな理由 です。でも今までも普通に外国産を大量に食べてきました。今更急に国産品にばかりこだわっていられないでしょう。とりあえずそれでも私は生きています。そ れに国産品といっても、危険なものもあります。釣り好きだった私は、汚染で背骨が変形してまっすぐ泳げなくなってもがいている魚とか、ヒレの形が普通と違 う奇形魚なんかを海で直接見てきました。飛行機に乗ると、赤潮・青潮で色の違う海が時々見えます。日本の海の汚染具合を大いに感じました。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)




最近のコメント